医院ブログ
2024年2月19日 のじ歯科日記
春節とは中国のお正月のことだそうですが、
人ごとと思っていた春節を、今年初めて身近に感じる出来事がありました。
それは、中国に赴任していらっしゃる方から、
「春節の期間日本に帰るので、ぜひ治療してほしい」
と連絡があったのです。
「なぜ、当院??」
不思議に思って、空港からスーツケースをゴロゴロ引っぱって、
のじ歯科に直行してくださったその患者様にお尋ねすると、
「<即日治療>って、書いてあったから」
とのお返事。
確かに、当院では「セレック即日治療」を行っています。
(詳しくはこちら → https://www.noji-dc.com/cerec.html)
でも、ご希望される全ての方にそれが当てはまらない場合もございます。。。(ーー;)
虫歯が歯の表面のエナメル質を通りこし、内部の象牙質へ進み、さらにその内部にある歯髄(歯の神経)まで進行していると、虫歯菌に感染した歯髄を取る治療も行う必要があるため、即日で被せ物まで全て終わることは難しいのです。
お口の中を拝見し、レントゲンを撮影してみると、まさに歯髄に及ぶ重傷の虫歯でした。。。
1日では、全て治療することは難しいこと。
でも、放っておくと、いつ痛みが出てもおかしくない状況であること。
などをお話しし、今回はカウンセリングをさせていただいた上、歯のクリーニング&歯石取りと、その大きな穴の空いた奥歯を神経治療から被せ物まで入れることとなりました。
根の治療や歯茎の治療は、家を建てることに例えると「地盤」です。
どんな立派な家も、地盤がしっかりしてないと長持ちはしないのです。
とは言え、現実問題、与えられた期間は春節で日本に帰ってきている数日間だけ。
やると決めたら、やるしかないです。
そう告げた私に、Nさんは大きく頷いて。
元々は即日治療を期待し、希望して来院されましたが、結果的に数日間通院してくださいました。
そして、本日無事に被せ物が入って、その歯の治療はひと段落となりました。
「さまざまな制約のある中で、大事なことは今の自分にできる精一杯をすること」
師匠・G先生の教えを思い出しながら、一緒に頑張ってくださったNさんに対し、私こそ、なんだか感謝したい思いでいっぱいになりました。
Nさん、本当にお疲れ様でした(^^)
院長 のじのじ