医院ブログ
2025年1月19日 歯に関する質問・お悩み相談
インフルエンザ、まだまだ流行っていますね。
実は、インフルエンザ予防に歯磨きや歯のお手入れがとても有効なんです。
その理由は、4つあります。
① 口の中のばい菌を減らすため
口の中にばい菌や汚れがたまると、インフルエンザのウイルスが増えやすくなります。歯磨きをすると、そういったばい菌やウイルスを減らせるので、感染しにくくなります。
② 唾液(だえき)が持つ「防御力」を高めるため
唾液には、ばい菌やウイルスをやっつける力があります。歯を磨いたり、口の中を清潔にしていると唾液の分泌(ぶんぴつ)が良くなり、ウイルスを追い出す手助けをしてくれます。
③ 体の免疫力を下げないため
口の中が汚れていると、体に炎症が起こりやすくなり、免疫(体を守る力)が弱くなります。口のケアをしっかりしていると、体全体が健康で、ウイルスに負けない状態を保つことができます。
④ インフルエンザウイルスが入り込むのを防ぐため
歯垢(歯の汚れ)や歯石がたまると、ウイルスがそこにくっついて体の中に入りやすくなります。歯磨きや口の中のお手入れをすると、ウイルスが入る機会を減らせます。
<ポイントは「毎日のケア」>
歯磨きや定期的な歯科メインテナンスをすることで、口の中の清潔を保つだけでなく、全身の免疫機能を維持し、インフルエンザの予防にも効果があることがわかっています。
特に高齢者や慢性疾患を持つ方にとっては、口腔ケアの徹底が重要で、実際に、介護施設で歯科衛生士からお口のケアを受けていた場合、インフルエンザの発症率が大幅に減少した、というデータもあります。
また、特に寝たきりの高齢者の方は、インフルエンザの合併症である肺炎を防ぐためにもお口のケアは重要です。
毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロケアでインフルエンザをしっかり予防していきましょう!
院長 のじ